こんにちは、ひでゆきです。
結果が目的=結果のために原因を作り出す
今日はこれについて書かせて頂きたいなと。
昨日、友人と話を話をしていました。
その友人(彼)には兄がいて
いわゆる男兄弟のなかで育ってきました。
その彼曰く、
「僕はずっと兄の背中を追いかけて誰よりも努力をしてきました」
「でもそれは兄がすごくて追いつけなくて、常に劣等感を感じていたからです。」
と。
なんでそんな話になったかというと
彼はとても能力が高いのに、どこかで自信なさげな雰囲気を醸し出していたからです。
なので、
「子供の頃に何かトラウマみたいなのあったの?」
と聞いているうちにそう言った話になっていきました。
彼はとても勉強熱心で、
日々努力を怠りません。
外から見ている感じは完璧に見えるようなそんな人物。
仕事はできるし、
人付き合いも上手。
気になることは納得いくまで調べるし
興味のないことほど積極的になれるそんな存在。
なので僕は
「人生順風満帆なんだろうな」
「悩みがあっても自分でなんとかできるんだろうな」
そんな風に感じていました。
なので、冒頭の会話にあった、
「でもそれは兄がすごくて追いつけなくて、常に劣等感を感じていたからです。」
という言葉がものすごく以外で仕方ありませんでした。
そのまま話を聞いていくうちにあることがわかったんです。
それが
「心の中心に兄に対しての劣等感を感じているということ」
です。
何をするにも劣等感が原動力になっていて
その最終目的は
「兄に認めてもらうこと」
でした。
彼はお兄さんから
「頑張ったね!やるじゃん!」
とその1言を言って欲しいがために
子供の頃から誰よりも努力してきた。
でもお兄さんからはその言葉をもらえたことはなく
そのため大人になった今も、
「僕はもっと頑張らないといけない。」
「誰よりも努力しなくてはいけない。」
と無意識にどこか強迫観念のように自分を苦しめることもあったそう。
「それは辛いよね」
「ずっと頑張ってきたんだね」
そう伝えると彼は何かが溢れるかのように
抑えきれない涙をこぼしていました。
それをあまり見せないように
気を使わせないように
下を向きながら毅然とした態度でいたのは
彼の心の強さなんだと感じます。
もっと頑張って、
もっと頑張って、
誰よりも頑張って、
それが心に余裕がありバランスを取れてるときはまだ大丈夫ですが、
頑張っても思うような反応を得られずに
頑張らなきゃいけない。。。になると本当に辛いです。
なので僕はこう伝えました。
「気に触るかもしれないけど、、、
そのお兄さんのおかげで努力する才能を磨けたんだと思うよ」
と。
兄がすごくて追いつけなくて
認めて欲しくて頑張らないといけなかった、、、
のではなく、
自分が本音ではもっと頑張りたくて
でも頑張りきれていなくて、、、
だから追いつけない兄に認めてもらおうを原動力にすることで
頑張れていたんだ。。。と。
つまり、
今大人になった自分は
・誰よりも努力できるし
・いろんな人の役に立てる実力もあるし
・周りからの信用もあるし
・親友と呼べる人もたくさんいる
だからこそ
努力できるようになるために兄に認められようとしていただけで、
もう努力できるんだから
お兄さんに認めてもらってももらわなくても
自分自身で認めてあげれば良いと思うよ。
「頑張ったね」
って言ってもらいたいかどうかは
今になってはどちらでもよくて
ただ、
小さい頃に努力する習慣を身に付けることができたんだから
自分で自分を「よく頑張ってる」って
認めて褒めてあげたらいいんじゃない?
そう彼に伝えると
「あ、、、俺もう、頑張れる人になれたんだ」
と、
彼は子供の頃なりたかった自分に
大人になった今すでになれてる自分に気づくことができ
とてもホットした安心感を感じていました。
彼の人生の主役はもちろん彼自身です。
あなたの人生の主役ももちろんあなた自身です。
小さい頃、子供の頃はまだ視野が狭く、
自分の周りの人の方がすごいのはある意味当然のことです。
でも、大人になった今は違います。
家族以外の人との出会いもあるし
学校、会社、プライベート、様々な情報、
いろんな人を知り、いろんな学びを得ることができます。
自分で取捨選択し、
自分で自分を教育していけるからこそ大人なんです。
だからこそ
昔はお兄さんが絶対だったかもしれない。
でも大人になったら
主役は自分で、お兄さんはあくまで人生のキャストだったと気づくこともできます。
もしお兄さんがいなかったら、
もしお兄さんが大したことなかったら、
多分彼は今ほど努力はしてなかったと思います。
お兄さんのおかげで
誰よりも頑張れたし努力できた。
お兄さんは自分の味方。
成長するきっかけを与えてくれた。
だからこそお兄さんに劣等感を抱く必要はなく、
自分で自分を頑張れたと認めてあげられる方が大切。
努力できる才能と
心のバランス能力
この2つの良さを活かせて
安心感を土台に頑張れるよと伝えました。
彼はずっと抱えていた肩の荷を下ろせたようで
ちょっと嬉しそうでした。
「主役は自分」
「お兄さんは人生のキャスト」
「自分で自分を認めていい」
劣等感を使ってでも努力したかった。
「結果が目的=結果のために原因を作り出す」
という話でした。
と言うわけで今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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