こんにちは、ひでゆきです。
先日、今話題の映画『キャッツ』を見てきました。
もともとミュージカルで長い間愛され続けているので、
映画もどんな感じかすごく楽しみに見てきました。
ネットの評価ではあまりよくないレビューが多かったのですが、
よく見てみると表面的なところが良くないんだなと分かりました。
逆にこの映画を通して監督や製作者の方達が伝えたい事を評価している記事は
正直見つけられなかったので、
(さらっとだけググっただけなので)
表面的には良いイメージがなくても
「この映画が本当に伝えたいテーマはなんだろう?」
そんな目線で映画を見てきました。
ちなみに映画ってかなりの制作費がかかっています。
今回の『キャッツ』は95億円もの費用がかかっているそう。
そうやって何十人、何百人の人が制作に関わっているわけなので、
製作者側は少なくとも確信を持って世に作品を出していると思っています。
なので必ず本質的なテーマがあると思って見てきました。
ちなみに本質的なテーマと言っても
それは映画自身が伝えたいテーマだったり、
自分が感じた今の自分に必要なテーマだったり、
見る人によってバラバラです。
例えば以前見た「天気の子」という映画。
新海誠監督の映画でかなりの大ヒットを記録しました。
僕が感じたその映画のテーマは、
「心が現実とリンクして変化している」
という事でした。
主人公が恋に落ちた時、
その場面での天気は晴れ渡る快晴で、
逆に主人公がピンチの時
(警察に追いかけられる時など)
は、雷や大雪が降ったりなどで統一されていました。
そんな感じで、
僕は「天気の子」の映画からは
「自分の心の状態で目の前の出来事は変化するんだな」
という学びがありました。
そのほかの映画だと、
「ライオンキング」では「自分の使命はすでに知っている」という事。
もし生きる上で自分の使命を知りたいのであれば、
外に求めるのでは無く
自分の内側(心)に問いかける事で思い出せるという事。
それ以外に「三谷幸喜監督」作品の「記憶にございません」
では「心を軽く保つ秘訣は感情に浸らない事」を学びました。
映画ってどうしても激しいアクションシーンや
ドロドロの恋愛だったり、
ヒステリックな描写などが多くてしんどくなる時があります。
観終わるたびにひどくぐったりすることが多かったんですが、
「記憶にございません」はネガティブな描写になりかけた瞬間に
次のシーンへ移るので
見終わったあとすごく心が軽くなったのを覚えています。
見た人の心が軽くなるために
細かいところまで配慮してくれてるんだなと感じた作品でした。
そんな感じで僕は
映画には必ずその映画を通じての1つの深いテーマがある、
と思って見ています。
今回見た映画の『キャッツ』でも
「こういう事を伝えたいんじゃないのかな」
というテーマがありました。
それは、
「不幸はどんどん手放して自分で自分を愛して良いんだよ」
という事でした。
若干ネタバレしますが、
今回見た『キャッツ』のあらすじを簡単に。
今回のストーリーの結論は、
「天上界に誰を選ぶか?」
というのが話の肝なのかなと感じます。
天上界とは多分僕ら人間で言うところの天国的なところ。
その天国に誰を選出するかを猫の長老が決定権を持ち、
その長老へ向けて、いろんな猫たちが必死にアピールをしていくという流れ。
【長老猫のオールドデュトロノミー】
天上界行きの決定権を持つ長。
そして天上界へ行きたい猫たち。
(沢山いるのでメインの猫たちを選びました。)
まずは【ジェニエニドッツ。】
ゴキブリやネズミを自分のために働かせ、
そのためぷっくり太ってしまった猫。
続いて【ラムタムダガー】
自由奔放な猫。
甘い歌声で美女猫たちを虜にします。
そして【グリザベラ】
今回一番注目を集めていた猫。
魅力的な歌声を持ち、以前はみんなの前に立つ有名な歌手だったらしいが、
今はなぜか皆に嫌われている猫。
そして映画冒頭から最後まで主人公として出ていた
【ヴィクトリア】
そして最後は悪役の犯罪猫の【マキャヴィティ】
不思議な力を持ち、
対象の人を連れさらう能力持ち。
天上界に自分が行きたいがために、ほかの候補猫たちを
連れさらい拘束しようと企みます。
他にも魅力的な猫たちはいますがこの辺りがメインキャラクターかなと。
長老猫のオールドデュトロノミーを筆頭に、
ジェニエニドッツ、
ラムタムダガー、
グリザベラ、
ヴィクトリア、
マキャヴィティ
達が各々アピールをし続けます。
アピールをする舞台は、
【ジェリクル舞踏会】。
年に一度の大舞台に猫達は準備をして、
天上界へいく猫を長老が選んでいきます。
参加した猫達は、
歌い踊り競い合い夜明けまで舞踏会を続けます。
そして夜明け前に
長老猫が天上界へ行く猫を決定します。
今回の映画の主人公は、
白猫のヴィクトリアなので、
「ヴィクトリアが選ばれるのかな〜」
と思っていたら、
予想は外れました。
最終的に選ばれたのは、
【グリザベラ】
でした。
グリザベラは、
どんな人をも魅了する歌声の持ち主。
以前は猫界でかなり有名な歌手だったらしく、
すごい人気のある猫でした。
でも人気がなくなり、
逆に周りからは嫌われものとして扱われるように。
なぜそうなったかは映画内での描写はなかったのでわからないですが、
今は不幸の象徴みたいな役として扱われていました。
でもそんな中、
天上界行きの決定権を持つ
長老猫のオールドデュトロノミーは、
彼女の魅力をまた引き出そうとして、
グリザベラを天上界へ行く猫として決断を下します。
「天に昇るのはあなたよ」
長老猫のオールドデュトロノミーは
グリザベラにそう伝えました。
舞踏会も終わった後、
選ばれたグリザベラは
大きな気球に乗って空へと旅立っていきます。
そして気球は雲の彼方へと消えていきました。
気球が飛んで行った後、
地上に残っている猫達の大合唱で物語は幕を閉じました。
と、簡単にですが、
そんな感じのストーリーです。
最後の大合唱の際、
「猫は犬と違う」
「猫は高貴な存在」
などの歌詞が頻繁に出てきました。
自分を安く扱ってはダメだよ
もっと自分に自信を持って周りの目を気にせず
自由に行動して良いんだよ。
そんなメッセージを感じていました。
また、
気球に乗って雲の彼方の天上界へ行ったグリザベラ。
彼女は、
映画内では終始不幸な猫の象徴でした。
私は誰からも愛されていない
どうせ私は不幸なんだ
みんな私のことが嫌いなんでしょ
そんな感情に包まれていたグリザベラも、
いざ気球に乗って天上界へいくときは、
表情もすごく晴れやかで心の底から歌を歌っていました。
そんなに表情変わるのか〜
とそのギャップに見ながら感動しつつ。
不幸に包まれていたグリザベラが、
幸せいっぱいの表情で天上界へと進んでいく描写と、
その描写の後の地上に残った猫達の大合唱での
「猫は高貴な存在で自由なんだ」
というメッセージ。
そこから、
==============
周りの目は気にしなくて良いんだよ。
不幸だと思ってるのは自分の勘違いで、
本当のあなたはもっと素晴らしい存在なんだよ
だから自分に堂々と自信を持って
自分らしく自分を信じて生きなさい
もっと自分を愛して良いんだよ
==============
そんなメッセージを
監督を始め製作者の皆さんは伝えたかったんじゃないかなと。
映画を見ながら、
「不幸を手放して幸せに生きて良いんだよ。
あなたは素晴らしい存在だよ」
そんな隠されたテーマがあるんじゃないかと
見ながら感じていました。
ネットで映画の評価を見ていると
表面的な部分を取り上げて酷評しているなと感じましたが、
もっと奥にある本質的な監督達が伝えたいテーマを
探すように映画を見てみると、
非常に大きな一生物の学びを得られるのでおすすめです。
「不幸はどんどん手放して周りは気にせず幸せに生きよう!」
「あなたは素晴らしい存在だよ!」
「自分で自分をもっと愛して良いんだよ!」
そんなことを感じた映画『キャッツ』でした。
まだ見てないよ〜って方はぜひ劇場で笑
賛否両論あるからこそ面白いかなと思います。
ではでは。
今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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