こんにちは、ひでゆきです。
「東京ドームってすげー」
僕は小学校4年生の時
初めて東京ドームに巨人対広島戦を観にいきました。
当時の自分は野球を始めて半年足らずで
正直ルールもあやふや、パワプロでちょこっと知ってるくらいのレベルでした。
そんな自分だったので
当然野球にそこまで興味があるわけではなかったのですが
親父の一声により観戦しに行くことになりました。
「楽しいから心配すんな!」
「とりあえず弁当が美味いんだ!」
そんな感じで
なんとなく「行くか〜」的なノリでついていくことにしました。
球場に入る時、
そのでかさに圧倒されつつも
父「でかいだろ〜怖いのか?」
自分「平気だし。早く行こうよ!」
と球場へ入りました。
入るとそのまま外野自由席へ。
ライトスタンドの中段に座って観戦。
「なんか遠いな〜」
「音うるさいな〜」
くらいに感じながらも
球場のお弁当のうまさに2つほどがっついていました。
野球なんてそっちのけ。
野球に興味のない少年なんてそんな感じです。
で、試合途中でしたが
夜9時を回ったので
「帰ろうか」と父。
自分も長くて正直飽きていたので
「帰る〜」
と。
で、東京ドームで観戦した場合、
出口はバックネット裏(キャッチャーが座ってるあたり)から
階段を上ったところに設置されています。
なので、
帰る時は外野席からぐるっと歩いて
バックネット裏にある出口へと向かいました。
すると、
出口のあたりでちょうどバックネット裏の席から上ってきた老父婦と出会いました。
何気なく
「もう帰っちゃうの?私たちはもう帰るから、よかったら最後まで見ていきな。
チケット譲るから」
と、折角なので最後まで観戦することにしました。
(ちなみに、バックネット裏の席は指定席で
外野自由席の倍以上の値段がするかなり良い席です。)
で、いざバックネット裏の席に座って見ていると
今までの観戦はなんだったのかって言うくらいの景色が目の前に広がっていました。
「ボールがシュルシュルって言ってる!」
「スイングのぶん!って音が聞こえるよ!」
「審判声でけー」
「打球やば!球はえー!」
「応援団めっちゃ動いてる!」
バックネット裏のチケットは
実は最前席のチケットで
ほぼ目線の高さでプロ野球を観戦できた僕は
あまりの迫力にただただ感動してしまいました。
「東京ドームやばい!」
「プロってやばい!」
そんな感想を抱いた僕は
次の日から「絶対プロ野球!!!」と
初心者興味なしの状態から
一気に熱血野球少年へと変わってしまっていました。
「どうしてもプロ野球選手になりたい!」
そんな気持ちを抱いたにも関わらず
ある重大な問題が発生しました。
それは、、、、、
【運動音痴】
です。
これはかなり致命的で、
リレーの選手にもなった事ないし
一輪車にだって乗れたことはありません。
野球は始めたばかりだし、
自転車ですらなんとか乗れるようになった少年です。
その状態で
【プロ野球選手になる!】
と言い始めたものですから、
周りは全く相手にしてくれませんでした。
当然学年が上ってもずっと補欠です。
練習しても一向に上手くならない。
それは中学、高校も同じでした。
だからこそ僕は、高校を卒業するときに
【体のことを学ぶために体育大へ行く!】
と決めて受験に挑戦しました。
もちろん高校も補欠でしたし
なんなら18才にもなって逆上がりすらできない状況です。
【でもプロになると決めたからやる!】
ただそれだけで受験をして
(もちろん一般で)
無事に合格しました。
で、いざ体育大に進学すると
これまた大変でした。
なにせ同級生は皆
・インハイ優勝のキャプテン
・ジュニア記録保持者
・テレビで見たことある選手
・サッカーユース出身でプロ注目の選手
・体育大で学ぶために高卒3年でプロを引退して再受験した選手
などなどそんな選手がゴロゴロ。
大学の先輩の中にはオリンピック経験者もいましたし
肝心の野球部も選抜経験者、甲子園経験者が当たり前のように入部していました。
特に、
陸上部との陸上の授業は鳥肌ものでした。
先生が「陸上部見本見せてやれ!」
って言った瞬間、
準備運動なしで100M10秒8で走るものですから、
「完全に来るとこ間違えた・・」感が半端なかったです。
そのほか、
剣道部と剣道の授業したら
手も足も出ずにただただ打ちのめされるし、
水泳部と水泳の授業したら
「魚か!」ってくらい違いを感じました。
体操とかついていけません。。。単位は諦めました。
寮生活で風呂に入ると
当たり前のようにみんな腹筋割れてるし。
もちろん太ってるやつは皆無。
いたとしても柔道の重量級とか。アメフトの化け物とか。
特にトレーニング場で
女子の陸上・投擲の選手がベンチプレスで80キロを
「ふんふん」言いながら何度も何度も上げ下げしてたのには
「これはやばい。全国ってこんなんばっかなの⁉︎」
と、
「学生でこれならプロってなんなの・・」
くらいのとてつもない距離を感じていました。
すごいやつはたくさんいる。
諦める理由はたくさんありましたが、
それでも
【プロ野球選手に絶対なる!】
という夢だけは諦めきれませんでした。
もうここまで来ると意地ですね。
意地しかありません。
やる気とかそんなの通り越して
もうよくわかりません。
でもやるしかない。
ただ、当初の目的、
【体育大で体の勉強をする事】で
4年間かけて少しずつ体を鍛えていくことができました。
入学当時188cm78キロの体も
4年が終了するときには
188cm98キロへと変わっていました。
体脂肪は10%ちょいくらいだったので
きちんと学んで向き合ったおかげで純粋に筋肉量を増やすことができました。
体育大のおかげで
やたらと身体に詳しい方にたくさん出会えました。
特に、
野球部のOBで卒業後はアメフト全国優勝企業のトレーニングコーチの方が
たまに練習に顔を出してくださりました。
そこでは当時最先端のトレーニングを教えて頂き、
しかも、
「限界と思った時はまだ限界じゃねえ!あと三回(限界)超えろ!
そしたら次に進むからな!」
みたいに
とことんメンタルも鍛えて頂きました。
そのやり方が良いか悪いか別として
かなり良い経験をさせて頂けたなと。
(もう今は良いです。満足してます。エネルギーコントロール大切です)
そのおかげもあり
自分の一番苦手だった
【運動音痴】
と向き合うことができました。
そしてドラフトで指名・・・
とはなりませんでしたが
おかげで
独立リーグのトライアウトに無事合格することができました。
独立リーグも給料をいただけるので
プロといえばプロです。
ちなみに今の独立リーグは
プロ野球の2軍にも普通に勝ったりするので
かなりレベル高いです。
(毎年ドラフトでも指名され続けています。)
独立リーグから本当のプロにはいけませんでしたが
巨人の2軍や阪神の2軍とも対戦させていただいたり
本当に良い経験をすることができました。
色々あったけど、夢のために、
自分の一番の苦手と向き合えて本当によかったと
今となっては心から思います。
なぜ今日、こんな話をしたかというと
こんな質問を頂いたからです。
【やりたい事がわからない。何も手につかない】
ざっくりまとめるとこんな感じです。
よく世間では
「好きなことを仕事にしよう!」
「ありのままに生きよう!」
「やりたい事をやろう!」
とよく言われています。
僕としては確かにそれって良いよな・・
と思ったりします。
またその質問の方にも色々聞いていくと
「やりたい事はあるけど、、、
美味しい食事したり、友達と遊んだり、旅行したりとか。。。でもそれをしたからって何になるの?」
という事でした。
結局やりたい事をしても
それは刹那的でその先が全く見えてこないから
【本当の意味でやりたい事がわからない】
という事でした。
【やりたい事とは何か】
僕にとってやりたい事というのは
【ある意味一番覚悟が必要な事】
だと感じています。
それはプロ野球選手になる!という夢を追っていた時に強く感じました。
やりたい事とは自分の苦手と向き合って乗り越えた先にあるものだからです。
やりたい事というのは
ある意味
「今の自分では叶えられない、成長・進化が必要なもの」
だったりします。
今の自分でできる事は得意な事であり、やりたい事とは別物です。
【やりたい事は、できない事をできるようにした結果やれるもの】
だと思うからです。
その質問された方の話をよく聞いてみると
「本当にやりたい事」はすでに知っていました。
「本当にやりたい事ほど人生を捧げたいもの」だったりします。
ただ、やりきれる自信がないために
目先の満足できるものでごまかしていたんです。
「じゃあ、僕は自信がないので諦めます・・」
と思ってしまうときもあるかもしれません。
でもそんな事を心配する必要は全くなく、
引き寄せの法則にもあるように、
【自分に必要な事は自然と引き寄せられる】
のです。
夢を叶えようと決めたら
それに必要なことはどんどん目の前に現れます。
ただそれを受け取るかは自分次第。
つまり、
今現時点でできるかどうかは関係なくて
「自分と向き合う!」と覚悟を決めれば良いのです。
「自分と向き合う」と決めるからこそ
苦手克服に必要な情報を受け取ることができ
乗り越えて夢を叶えることができます。
僕自身、体育大を受験しようと思ったのも
【プロになるためにどうしたら良いか?】を考えている時に
TVの体育大特集を見たのがきっかけでした。
普段ならすぐ見過ごしてしまうところ
向き合うと決めていたから
「これだ!」
とそのヒントを受け取ることができました。
体育大でのコーチとの出会いも
ある意味引き寄せを受け取ったと言えます。
あそこで
「きついから辞めます」
と言っていたら、先はなかったです。
そう考えると、ある意味では
「やりたいことがわからないのは当たり前」
とも言えるかもしれません。
そのほうが何事もなく生活できるからです。
やりたい事=まだやったことがない事
なので
そのそもできるかどうかは始めてみないと分かりません。
だからこそ、
【やりたい事をやっている】
そう思えるだけですでに夢は叶ってるとも思います。
【やりたい事をやるには、『やる!』と決めるだけ】
それは自分と向き合うと決めるだけ。
そう質問の方に伝えると
「なんでやりたい事が分からないか分かりました!」
「自分次第ですね!やります!」
と前向きな返事を頂きました。
野球の時も、道中結構大変でしたが
振り返ってみると良い思い出だと感じます。
挑戦もできて、学びもたくさんありました。
今の自分の心の土台にもなっています。
絶対できますので。
もしできなかったとしてもそこには必ず成長・進化があり、
必ず前に進んでいます。
なので安心して頂いて大丈夫。
自分で自分の背中を押すだけです^ ^
そんな感じでまとめますと、
【やりたい事はすでに知っている。あとはやると決めるだけ】
【絶対できる!】
【運動音痴がプロを目指すのはほんと大変】
【体育大生みんな腹筋割れてる】
という事でした。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
PS.今日の気づき
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必要なことは全部目の前にある
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ではでは。
ありがとうございました。
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